中国会会長挨拶
2022年6月に、日本公認会計士協会中国会会長に就任いたしました佐上芳春でございます。我々のステークホルダーである皆様方、また会員の皆様方、これから3年間、どうぞよろしくお願い致します。
1.モットー
私の会長としてのモットーは「夢と希望を追いかけて」です。それは、この業界が「夢と希望のある業界」となることを願うと共に、「夢と希望を追いかけて」おられるステークホルダーの皆様方にとって、我々公認会計士が「頼りになる存在」となることを願うものです。
2.重点施策
我々のステークホルダーである皆様方におかれましては、SDGs、AI、IoTなど次々と課題が生じております。我々公認会計士としては、これらの環境変化の中にあって、公認会計士の使命である「監査及び会計の専門家として・・・国民経済の健全な発展に寄与」すること(公認会計士法)を果たすべく、情報の信頼性を確保するために、日々活動してまいります。
中国会としては、5つの重点施策を掲げていますが、特に、①信頼の確立、②人材の育成、③ステークホルダーを介しての社会への貢献、は特に重要なものと考えています。
- ①信頼の確立
- 我々の公認会計士業界は社会からの信頼なしには成立しません。そして、監査や保証業務という主な業務を介して社会へ信頼を返すものです。高い倫理性と卓越した知見によって、更なる「信頼の構築」が可能となると考えます。「民信無くば立たず」と言いますように、公認会計士業界も信頼無くして成り立たず、と考えます。
- ②人材育成
- 小中学生を対象とした「ハロー!会計」や高校生・大学生を対象とした「公認会計士制度説明会」がこれまでも行われてきましたが、未実施の地域を含めて、更に押し進めてまいりたいと考えています。社会では、人材不足が叫ばれ、常に「人材」が求められています。我々の活動を通じて、未来の人材が育つように活動してまいります。
- ③社会への貢献
- 監査を含む保証業務そのもの以外に、公認会計士の知恵を貸して欲しいとの要望があります。行政からの「各種委員会」等への委員就任要請です。前年度においては、地方自治体の包括外部監査人以外でも、地方自治体の審議委員など26件の就任要請がありました。また、会員以外の方々との勉強会も行っています。例えば、監査役等と会計監査人との合同研修会(監査・保証実務委員会)、公会計研修会(地方行政関係者との合同研修会、公会計委員会)、社会福祉法人研修会(社会福祉法人の関係者との合同研修会、非営利法人委員会)です。
3.最後に
これを機会に、ステークホルダーや会員の皆様方に、中国会の活動を理解していただければ有難く思います。また、一人でも多くの人々が公認会計士となられ、我々と共に「夢と希望を追いかけ」られることを祈念しています。我々の業界は会計基準が国際的に汎用性が高いために、本人の希望に応じて、国内で自分の事務所経営することも、世界に飛び出して、例えばニューヨーク事務所で働くこともできる可能性の高い業界です。若者のチャレンジを期待しています。